従来、ステンレス配管は、パイプの外側にネジを切り、あらかじめ内側にネジが切ってある管継手にねじ込んで接合しておりました。
ステンレス鋼は優れた金属であることは認知されておりますが、その分、重量あたりの価格が高くなります。
対して、パイプは、ネジを切ることを想定すると、どうしても厚くしなければなならくなり、結果、重くなると共に、価格も高くなってしまいます。
ベンカン・ベトナムのJINOXパイプは、ネジ切りを必要としないメカニカルジョイントのJINOXで接続します。
結果、従来のパイプ(JIS G 3459など)と比べて薄肉にすることにより、軽量化とコストダウンを実現しました。
JINOXパイプは、日本産業規格(JIS:Japanese Industrial Standards)に適合した一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448)です。
一般配管用ステンレス鋼鋼管は、主に産業用配管に用いられていた従来の配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3459 TPAなど)と比べて薄肉(約1/3)にすることにより、軽量化とコストダウンを実現しました。
しかし、薄肉にしたとは言え、ステンレス鋼の優れた特性から耐食性、耐衝撃性に優れているばかりではなく、衛生的で軽量配管も可能となっております。
特にベンカン・ベトナムのJINOXパイプは、JISで必須とされていない固溶化熱処理を施して、より耐腐食性を高めており、JINOXをはじめとした各メカニカルジョイントとの相性も優れております。
一般建築用の規格であるため主に戸建住宅やマンション、事務所ビルなどの建築施設の給水、給湯、空調などにご使用いただいておりますが、需要家判断で各プラント配管でのご使用も増えております。
» 耐食性に優れています
ステンレス鋼管は、耐食性に優れており、亜鉛めっき鋼管によく見られるパイプ内部の“さびこぶ”によって内部が細くなり、抵抗が増大するなどの心配がなく淀みのない流水が得られます。更に、ベンカン・ベトナムのSUパイプは、JIS規格で必須とされていない固溶化熱処理を施しており、より耐腐食性を高めております。(当社内試験比)
» 耐衝撃性に優れています
ステンレス鋼管は、亜鉛めっき鋼管の約2倍、銅管の約3倍の強度を保持しているため、工事現場における破損事故の心配がありません。
» 衛生的です
ステンレス鋼は厨房機器・食品工業・酪農工業および医療器具などに長年にわたって使用されており、衛生上の安全性も十分に保証されていますので、亜鉛めっき鋼管に見られる“赤水”や銅管の“青水”の心配がなく、安心してご使用いただけます。
» 軽量配管が可能です
耐食性および機械的性質がすぐれているため、亜鉛めっき鋼管の肉厚のほぼ1/3で十分です。従って重量が軽く運搬作業や施工が今までよりも楽になります。
*重量(kg)は、1本(4M)あたりの単重量となります。