一般配管用ステンレス鋼鋼管対応継手/プレス式継手
ベトナムは急激に経済成長している代表的な国のひとつであり、その経済成長率は世界的にもトップクラスです。特に高い経済成長を遂げているASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国の中でも、ベトナムの存在はひときわ目立っています。この勢いはここ10年ほど失速することなく続いており、当面は同様の傾向が続くといわれています。
その背景には、誠実で勤勉なベトナム人の労働力を求め、製造業を中心として多くの外国企業がベトナムへ進出していることが挙げられます。また、従来はベトナム国内で生産された製品を輸出することが主体でしたが、国内経済の発展から、家電製品や自動車といった耐久消費財の普及も加速しています。
現在、ベトナム国内ではこれらの産業を支えるための事務所ビル、工場、ホテル、インフラ施設などが急速に建築されています。しかしながら、産業が高度化するにつれて、施設に求められる仕様も高度化が求められます。
例えば、配管です。施設では給水や給湯などの配管が必ず備わっていなければならない設備です。しかしながら、実際には目に触れない部分に隠ぺいされるため、なかなか意識が向けられません。その結果、後々、トラブルの原因ともなる部分でもあります。
ベンカン・ベトナムがご提案するJINOXシステムは、スウェーデンおよびドイツで開発され、日本やヨーロッパを中心に世界数十カ国に普及したグローバルシステムをベースにベトナム国内あるいは周辺諸国向けに開発されました。ステンレス鋼は寿命が長く持続性に優れ、衛生的な素材です。
JINOXシステムは、ステンレス鋼で成形された継手本体に、適用するステンレス鋼管を差し込んで、専用の締付工具でプレスすることで接合が完了します。その特徴は軽量で配管の施工スピードが速く、均一な仕上がりが実現できます。その優れた特性から、人、施設、環境に優しいサステナブル配管(SUSTAINABLE LIFELINE)ともいえます。
① サステナブル配管
ステンレス配管は、建物の寿命と匹敵すると言われています。それは、ステンレス鋼がクロムが酸素と結合して鋼の表面に作られる保護皮膜を形成するためです。この保護皮膜は、酸素があれば、傷ついてもすぐに再生する性質を持っています。
② スピード・均一施工
切断したパイプを差し込んだ後に専用締付工具でプレスするまでに要する時間は、従来の工法である溶接接合やねじ込み接合と比べて極僅かです。また、専用締付工具を使用することで、均一な施工品質を常に提供します。
③ 軽量配管
ステンレス鋼の優れた強度を活かし、JINOXパイプ(JIS G 3448)は、従来の金属管よりも肉厚を薄くできたため、重量が軽く、作業の効率化を高めます。
④ 健康配管
病院や食品工場でも多く使用されるステンレス配管です。錆びたり、異味、異臭が発生したり、健康に危害を及ぼすようなことはありません。
⑤ リサイクル性
ステンレス鋼のリサイクル率は、他の配管材と比べても大きく上回っており、環境に優しい素材です。
⑥ リフォーム配管
リフォーム工事では、建物側への配慮が重要な問題です。JINOXは、施工時に火気の使用や水気の除去の必要もありませんので、安心かつ無駄な時間を要さずに施工が可能です。
JINOXはパイプ差し込み後に専用締付工具でプレスするだけの簡単施工です。
継手構造や専用治具の使用により、プレス作業のし忘れ、プレス箇所の間違い、パイプ差し込み不足等の施工管理を容易にし、誰が施工しても安定した確実な施工品質を実現することができます。
確実な配管施工に、安心をプラスする機能を持ち合わせています。
セーフティーエッジ
セーフティーエッジを含む2箇所のプレスにより強靭な引抜阻止性能を有します。
仮にパイプの差し込み不足があった場合にでもセーフティーエッジ効果により、水圧試験でリークしない限りは充分な引抜阻止性能(SAS322規格)を有します。
セーフティー凹凸リング
(耐熱性ブチルゴム:I I R )
プレス作業をし忘れた不適合施工に対しても、保温工事及び埋め戻し前の水圧試験時に漏れを起こし、異常が発見できます。
セーフティー凹凸リングがプレス忘れやプレス箇所の間違いを見 逃しません。施工不適合時には水圧試験時に漏れを起こし、異常 を発見できます。
JINOXは一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448)に使用出来ます。
オールステンレス鋼製(SUS304)の継手本体の端に設けられたカール部に、耐熱性ブチルゴム (IIR) が装着されています。
その継手本体にパイプ(適用管)を適正位置まで差し込んで、専用締付工具でプレスすることで、均一かつ充分な強度と水密保持効果が得られます。
•適用管種: 一般配管用ステンレス鋼鋼管 (JIS G 3448)。
•用途:給水、給湯、冷温水、冷却水、その他流体。
※蒸気配管(往・還)には使用できません。
上記以外の液体の使用についてはご相談ください。
•最高使用圧力: 2.0 MPA (20.4 kgf/cm2)。
•最高使用温度: 80℃未満。
日本産業規格(JIS:Japanese Industrial Standards)に適合した一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448)に対応する日本のSAS322(ステンレス協会:管継手性能基準)規格に準拠しております。