④成分識別検査および対策
現在、ベンカン・ベトナムで扱うステンレス鋼は、オーステナイト系のSUS304になります。
材料の受け入れの際は、そのロット毎に成分分析機にて成分識別検査を行い、材料の成分識別表示との照会を行います。
従来の化学分析における成分識別検査では、分析目的間の分離、あるいは分析目的元素と非目的元素の分離が最大の問題でした。
実際に、沈殿、ろ過、摘出、蒸発、蒸留などの前処理操作から分析時間が長くなるだけではなく、技能の熟練を要するために分析精度を低下させる要因となってしまっていたためです。
しかしながら、近年の機器分析法の発展は著しく、現在の発光分析法による成分分析機では、被検体をセッティングから20秒程度で多数の元素を持つ金属を固体のまま分析できる非破壊検査が可能となっています。
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