配管とは・・・
「配管」とは、パイプや継手などをトータル的に設計して、液体や気体といった流体を、目的箇所まで適切に配送するシステムのことです。
液体や気体で想起するのは、水や空気だと思いますが、特殊な流体を流す配管もあります。
その中で、一般配管と呼ばれると、給水や給湯、あるいは空調配管であるように人の生活に直結にした配管を意味します。
人が生活する上で欠かせない配管ですのでライフラインと呼ばれたりもします。
また、ライフラインだからこそ、災害時なども含め供給を途絶えさせない持続性の優れたサステナブル配管である必要があります。
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ステンレス配管とは・・・
ステンレスは、正式には「ステンレス鋼(Stainless Steel)」であり、鉄をベースに、クロム(Cr)などを配合して人工的に造った錆びにくい金属です。
その開発は、錆びてしまう鉄の欠点を解決するためのものであることは間違いありません。
まだ、100年程度の比較的新しい金属ですが、既に一般的にも普及しており、身の回りを見渡しただけでも、ありとあらゆる場所で見かけることができるはずです。
その特性は、「高い強度」、「高い耐久性」、「優れたクリーン性」、「リサイクル性」などです
優れたステンレス鋼を素材とすることによって、優れた配管の代表とも言えるのが「ステンレス配管」です。
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しかしながら、ステンレス配管が普及するには、コストと言う大きな問題がありました。
まず、材料コストが従来の配管材と比べ割高でした。
また、配管を接合する上で、従来工法である「溶接接合」や「ねじ込み接合」では、専門的な高い技術力が必要でした。
結果的にステンレス配管は、優れているが高額な予算が必要な特殊な配管となってしまいました。
結果、ベトナムでは、重要施設や工場などの限られた配管にだけに使用されているのが現状です。
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「JINOXシステム」の開発
ベトナムでは、あまり普及していないステンレス配管ですが、実は、日本や欧州では一般配管にまで普及しています。
ベンカン・ベトナムでは、この優れたステンレス配管をベトナム国内の一般配管にも普及させるべく「JINOXシステム」を開発しました。
まず、パイプは、ステンレス鋼鋼管「JINOXパイプ」を採用しています。
その特徴は、従来工法の接合に使うパイプよりも管厚が薄肉(炭素鋼鋼管の約1/3)で軽量というところです。
これは一般配管であることと、ステンレス鋼の「高い強度」を活かしてのものです。(炭素鋼鋼管の2倍・銅管の3倍)
そして、その「JINOXパイプ」をつなぐために、開発したのがメカニカルジョイントの「JINOXジョイント」です。
その構造は、日本や欧州で普及しているプレス式接合を採用しております。
切断したパイプをジョイント本体に差し込み専用の締め付け工具でプレスするだけで、1箇所あたり、20秒程度で接合が完了します。
そのため接合品質の均一性と従来工法と比べ大幅な接合時間の短縮を可能としました。
サステナブル配管
「JINOXシステム」は、初期費用であるイニシャルコストは、PPRなどの他の一般的な配管材と比較すると割高です。
しかしながら、初期の状態を維持、継続させる高い持続可能性を持っています。
結果、イニシャルコストを含めた建物の存続期間の総コストであるライフサイクルコストで考えた場合は、十分なコストメリットを得ることも可能です。
また、耐久性が優れていると言うことは、廃材頻度も低くなり環境問題にも適正です。
更に、仮に廃材となっても、ステンレス鋼は、リサイクル性にも優れているところもメリットとなります。
以上からもベンカン・ベトナムと致しましては、「JINOXシステム」をサステナブル配管(SUSTAINABLE LIFELINE)と捉え、ベトナムの発展に貢献すべく普及に努めて参ります。
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