また、ステンレス鋼を「INOX(イノックス)」と呼ぶ場合もありますが、これは、フランス語の「inoxydable」の略語となります。
ベトナムでも、一般的には、「INOX」の呼称が広く使われています。
クロムと言えば、鉄などを錆にくくするためのメッキ材として有名です。
表面が輝いている金属をステンレス鋼だと思っていたら、実は、クロムメッキされた別の金属であることも少なくありません。
そして、このクロム(Cr)が大気中の酸素(O)と結合する事で、表面に1~3nm(ナノメートル)程の薄い「不動態皮膜」を形成します。※1ナノメートル=100万分の1ミリ
この「不動態皮膜」が保護皮膜となり、最大の特性でもある耐食性を高めている事になります。
更に、「ステンレス鋼」の優秀さを高めているのが、不動態皮膜の自己修復機能です。
仮に加工中や使用中に不動態皮膜が破壊されてしまった場合でもメッキや塗装と異なり、鋼中のクロム(Cr)と大気中の酸素が結合し、瞬時に再生します。
この再生に時間がかかれば錆びが進行してしまうため、瞬時に再生することは重要な機能となります。
その他、身の回りであれば、腕時計、ベルトのバックル、バック、キーホルダーなどの金属小物やカミソリ、はさみ、爪切りなどの刃物類などにも使用されています。
配管分野では、ヨーロッパ諸国を中心にアメリカ、アジア圏では、日本を始めとして韓国、中国、台湾などでの普及率が高まって来ています。
対して、ベトナムは、重要施設や工場などの限られた施設での使用に止まっているのが現状です。
しかしながら、ベトナムの給水事情にも衛生的な関心が高まりつつあり、一般配管としても徐々にですが普及が進み、採用されるケースが出てきております。
ステンレス配管は、優れた「ステンレス鋼」を使用した配管です。
しかし、材料コストが高額になってしまします。
また、特殊な素材ですので、配管を接合する技術や大掛かりな設備が必要となります。
今後、ベトナム国内でステンレス配管が普及するには、材料や施工の問題を解消することが課題となります。
ベンカン・ベトナムには、それらの問題を解消するためのご提案の準備があります。
是非、お問い合わせください。
TEL:0272-363-7227 E-mail:sales@benkan-vietnam.com.vn