ライフサイクルコスト

配管とは

「配管」ですが、「管や継手、バルブなどの機材・機器をトータル的に設計して、液体や気体といった流体を、目的箇所まで適切に配送するシステム」とベンカンでは定義づけております。

 

その用途ですが、実に様々で、その立場により、実に様々な捉え方ができます。

 

例えば、住宅の給水配管であれば、人が生きて行く上で当たり前の存在であり、ライフライン(生命線)とも呼ばれる通り、なくてはならない存在です。

 

その他の用途においても、配管が目的箇所までに適切に流体を配送できなかったら、その施設が役目を果たせなくなるはずです。

 

配管は、その施設にとって、欠かせない重要な設備であるはずです。

 

 

コストの捉え方

配管は、予算がないからと言って、欠かすことのできない重要な設備のひとつです。

 

しかし、欠かせないとは言え、コストダウンは誰もが考えることです。

 

ところが、配管にかかるコストには様々な切り口があり、ここを見誤ると、逆にコストアップになってしまう場合もあります。

 

例えば、配管の初期費用のことを「イニシャルコスト」と呼びます。

 

その内訳は、材料費と工事費となります。

 

配管には必ずメンテナンスが必要であり、そこに要する「ランニングコスト」を考慮せずに「イニシャルコスト」にばかりに、目が行くと大きな過ちを犯してしまいます。

 

 

例えば、船舶などの海洋施設では、塩害によって配管のサビも相当のもので、定期的なサビ落としと防食塗装を余儀なくされます。

しかし、最近では、海洋での腐食に強く、防食塗装などのコストの低減につながる特殊鋼管が開発され、対応する同素材の溶接式管継手の開発も進んでいます。

 

その他の様々な用途においても、「ランニングコスト」を抑えるためのメンテナンスフリーを目指した素材の高耐久配管の開発が進んでおります。

 

ライフサイクルコスト

この様に、耐久材である配管の場合、「イニシャルコスト」だけではなく、「ランニングコスト」までを考慮した「ライフサイクルコスト(LCCLife Cycle Cost)」の考え方が重要視されています。

 

これは、身近な生活でも言えることです。

 

「安物買いの銭失い」

 

安い買い物をしたと喜んでいたら、直ぐに壊れてしまって、また、買い直す羽目になったと言うご経験はないでしょうか?

 

例えば、戸建住宅では、「高耐久住宅」を提唱されるハウスメーカー様も多いかと思いますが、配管とて、1年、2年で役目を終えるようなものではありません。

 

出典:インターネット

 

 

住宅の寿命が長くなれば、配管もそれに相当する寿命であることが理想です。

 

ベンカン・ベトナムが推進しているステンレス配管の特徴の一つが、「高耐久素材」であるところです。

廉価配管の中には、住宅の寿命に対して短期間で破損してしまい、何度も改修工事を余儀なくされるケースもあります。

 

対して、ステンレス配管であれば、住宅の寿命をも上回るメンテナンスフリー配管も実現可能かと思います。(使用環境により寿命は変化します。)

 

結果的に、「イニシャルコスト」では高かったステンレス配管が、「ランニングコスト」まで考慮した「ライフサイクルコスト」では、逆転してしまうケースも起こり得るわけです。

 

サステナブル配管

近代社会において、「サステナブル(sustainable)」と言うキーワードを頻繁に耳にするようになりました。

直訳すると「持続可能な状態」となります。

 

そもそもの現代社会はマイオピア傾向に偏っています。

 

「マイオピア(Myopia)」とは、目先のことばかり考え、「先見の明が無い近視眼的な状態」のこととされています。 

 

産業革命に始まり、高度成長期を経た目先の利益ばかりを求めた結果の現代は、将来的な地球環境の保全が危惧される状態に陥っています。

 

 

「ステンレス配管のベンカン・ベトナム」では、「SUSTAINABLE LIFELINE(サスティナブル ライフライン)」を掲げています。

 

つまり、ライフサイクルコストに優れたサステナブル配管のご提案です

 

是非、配管工事の際には、ご検討いただけたら幸いです。

 

関連ニュース
17/07/2024
|機械加工 金属加工法には、大きく分けて、「非除去加工」と「除去加工」があるとされております。 「非除去加工」は、切屑を出さない加工法で「鋳造加工」、「溶接加工」、「塑性加工(プレス加工)」などとなります。 対して、「除去加工」とは「切削加工」や「研削加工」に代表される様な切屑を出して加工する方法です。 「除去加工」には、旋盤、フライ...
11/07/2024
配管とは・・・ 「配管」とは、パイプや継手などをトータル的に設計して、液体や気体といった流体を、目的箇所まで適切に配送するシステムのことです。  液体や気体で想起するのは、水や空気だと思いますが、特殊な流体を流す配管もあります。 ...
18/07/2024
①ステンレス鋼とは ステンレスは英語でstainless steelと言い、直訳すればステンレス鋼となり、ベトナムではINOXとして知られています。 stainlessとは「さびない」と言う意味です。 厳密には「さびにくい」という意味も含まれます。 ...
11/07/2024
ステンレスとは・・・ 現代では、多くの身の回りで使われているのがステンレスであり、多くの皆様がご存知の金属であろうかと思います。 しかしながら、それだけ私たちの生活の中に溶け込んでいるステンレスですが、実は、まだまだ歴史の浅い金属です。 実際、ステンレスとは、何かを具体的に答えられる方は、少ないのではないかと思います。 ...
12/07/2024
品質とは 製造業とは、原材料などを加工することによって、顧客が求める製品を生産し、ご提供することで成り立ちます。 ここで重要視されるのが品質です。 品質とは、本来備わっている製品の性能であって、それを満たしていることです。 逆に、その品質が備わっていなければ、顧客が求める製品と合致しないことになります。 それでは、事業が成り立たないこと...
17/07/2024
|鋳造加工 金属加工法には、大きく分けて、「非除去加工」と「除去加工」があるとされております。 「非除去加工」は、切屑を出さない加工法で「鋳造加工」、「溶接加工」、「塑性加工(プレス加工)」などとなります。 対して、「除去加工」とは「切削加工」や「研削加工」に代表される様な切屑を出して加工する方法で、一般的には「機械加工」と呼ばれてい...
18/07/2024
■標準化 事業が発展すると必ず必要となってくるのが、品質、性能、安全性、寸法、試験方法などの規格です。 規格(standards)とは、「標準化(standardization)」という共通のルール(取り決め)をまとめ、制定したものです。 その目的は、「自由に放置すると、多様化・複雑化・無秩序化してしまうモノや事柄について、少数化・単純化・秩序化し、統一する」こととなりま...
19/07/2024
アフター管理 ベンカン・ベトナムでは、主にステンレス配管に対応したメカニカルジョイントを製造、販売させていただいております。 その上で、重要視させていただいているのが、総合品質マネジメントです。 ベンカン・ベトナムがご提供させていただく製品は、それが完成品ではありません。 それをご利用いただくお客様が施工していただくことで初めて完成形...
30/07/2024
|組織     人は、社会やコミュニティ、または個人の特定ニーズを満たす上で、一人で成し遂げることができることには限界があるために、何らかの組織を形成します。 そして、それぞれの組織は、それぞれ特有の目的を果たすために、社会の中で様々な活動を繰り広げます。 翻せば、その組織の中に、その組織の目的を果たす上で障害になるような存在、ある...
20/07/2024
1.ねじ規格 配管の接合方式の代表の一つが「ねじ」接合です。   その特徴は、螺旋構造により、主として外表面にねじ山がある「お(雄)ねじ」と内表面にねじ山のある「め(雌)ねじ」がある別個の部材の接合に用いられます。   ベンカン・ベトナムの製品においても、「ねじ」付のアイテムが多数ラインナップされております。   ...
×

FanPage

BenkanVietNam