ねじの接合(組み合せ)

1.ねじ規格

配管の接合方式の代表の一つが「ねじ」接合です。

 

その特徴は、螺旋構造により、主として外表面にねじ山がある「お(雄)ねじ」と内表面にねじ山のある「め(雌)ねじ」がある別個の部材の接合に用いられます。

 

ベンカン・ベトナムの製品においても、「ねじ」付のアイテムが多数ラインナップされております。

 

しかしながら、一口に「ねじ」といっても、

「おねじ」であれば「R(管用テーパーおねじ)」と「G(管用平行おねじ)」があり、「めねじ」であれば「Rc(管用テーパーめねじ)」と「Rp(管用平行めねじ」と「G(管用平行めねじ)」があります。 

 

これらの「ねじ」は全てJIS規格で規定されておりベンカン・ベトナム製品はJIS規格に対応しております。

 

■ 管用テーパねじ(JIS B 0203):「Rねじ」・「Rcねじ」・「Rpねじ」

 

■ 管用平行ねじ(JIS B 0202):「Gねじ」

 

■ 給水栓(JIS 2061):「PJねじ」

 

 

2.ねじの接合(組み合わせ)

基本的にねじの接合(組み合せ)は、「Rおねじ」は「Rめねじ(RcRp)」に、「Gおねじ」は「Gめねじ」に接合します。

 

対して、よく、使用上のお問合せをいただくのが、「PJねじ」の場合です。

 

PJねじ」は、JIS規格において、「おねじ」しか規定されていないがために、相手側の「めねじ」は「Rcねじ」「Rpねじ」「Gねじ」のどれでも構わないとされています。

 

これら ねじの組合せを次にまとめます。

 

このように様々な「ねじ」の組み合わせがあるため、次のことをご考慮いただくことをお願いしております。

 

■「PJねじ」と「Gめねじ」の接合

 

機械的接合(パッキン)での止水のため、施工の良し悪しで漏水する事はまずありません。

 

しかしながら、「PJねじ」と「Rcめねじ」または「Rpめねじ」を接合する場合は、シールテープ等を巻く事により止水性能が得られます。

 

また、シールテープの巻き数によって、シール性能の優劣も変わります。

 

■「Rおねじ」と「Rcめねじ」の接合

 

ねじ同士の隙間が小さいため、シールテープの巻き数も少なくてすみます。

 

しかしながら、「Rpめねじ」の組み合わせでは、若干隙間が大きくなりますので、少し多めにシールテープを巻くことをお奨めします。

 

■「PJおねじ」と「Rcめねじ」または「Rpめねじ」の接合

 

ねじ同士の隙間が非常に大きいため、シールテープの巻き数も非常に多くする必要があります。

 

基本的にシールテープの巻き数は、漏れが生じなくなるまで巻く必要がありますが、「PJおねじ」と「Rpめねじ」の組み合わせの場合、10巻き以上の巻き数をお奨めしています。

 

 

3.品質のつくり込み

ベンカン・ベトナムの品質保証体制では、TQM(総合品質マネジメント)による品質のつくり込みに取り組んでおります。

 

一般的に品質保証といえば、製品そのものの製造工程における「品質管理」と考えられます。

 

しかしながら、TQM(総合品質マネジメント)では、「品質管理」を中心に、その上流となる営業、企画、設計、開発などの「源流管理」、そしてお客様の手に渡ってからの「アフター管理」を総合的に行うものです。

 

つまり、より施工業者様の施工品質を高めていただくためにも、施工要領に関しても考慮した品質向上に取り組ませていただきます。

 

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